| 伊藤 本日の創業・ベンチャーシンポジウムの進行方法ですが、4人のパネラーの皆さんに、それぞれの事業、自己紹介を兼ねまして、新しい事業に取り組まれる動機、きっかけ、裏話などがありましたらお聞きしたいと思っています。次に、現在、取り組んでいる中で、障害となっていることも含めて、将来の方向性へともっていきたいと思っています。最後に、これから起業しようとしている方々へのアドバイス等をいただければと思っています。では、株式会社田幸の田島常務よりお願いします。 |
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| 田島 企業内ベンチャーとして、経験してきたことをお話しようと思います。当社は、芯地メーカーで、洋服、ネクタイ、帽子などの中へ入れる芯、また、スラックスの腰回りに当てる芯など、芯地の総合メーカーで製造・販売をともに行っています。また、ファンシーヤーンという女性のセーターに使用する天然素材の特殊紡績を行い、この二つが当社の本業です。昨今、日本のアパレル業界も厳しい状況にあり、平成元年頃から中国ヘアパレル産業の生産部門が移転する会社が多く、当社も、中国の内モンゴルなどの地域で、いろいろモノづくりを始めました。このような状況下で、どうしても、国内に300名ほどおります社員の仕事がなくなり、何かやらなければいけませんでした。そこで、平成2年に社名を田幸紡績から株式会社田幸に名称変更しました。当時を思い出すと、社長の意図は、「とにかく何でもいいから一回やってみろ。 |
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一回食べてみろ、苦かったら吐き出せばいい。死んでしまったらダメだけどな」ということだと思います。この状況のもとで、現在の企画開発部が発足し、私どもが事業を始めた動機になっております。当初は、目標も作らなければなりませんでしたので、5年で一つの事業を何とかメドをつけようとやってきました。また、企業として大きな問題は、売上利益は確保していかなければならないため、10年で10億円の目標を社長と約束し、企業開発事業に取り組みました。当初は3〜4名でスタートし、何もないところからの出発でしたので、異業種グループヘの加入や各企業を訪問し、多くの方のお話を聞くことから始めました。なかなか新しいよいアイデアが見つからず、社内に提案箱を設け、社員から様々なアイデアをもらいました。かなりの量の提案が集まり、その中から選択し、はじめに手がけたのが、温感商品(温度で色の変わる素材)です。パイロットインクと共同開発して、繊維にある染料を付けると、触れるとピンク色が白になったり、グリーン色が黄色になったりする面白い商品ができました。まず、日本中を回らなければならなかったので、温感商品として名刺を作りました。その後、約150点の新商品を作り、今年の10月に特許を取得しました。10年で10億円の目標が、14年で7億円ぐらいの成果となっています。 |
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